皮膚科医および内科医でありながら、YouTubeチャンネル「友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医)」にて健康や美容についての動画を配信し、現在134万人のチャンネル登録者から絶大な人気を誇る友利新先生。
そんな友利新先生は、ある動画で視聴者におすすめできない間違った健康法5つを紹介し、先生の医師という立場からの知識と情報を提供しておられます。
この記事は、2023年5月15日に配信された以下の13分半の動画のハイライトを2分でサクサク読めるようにまとめたものです。どうぞご覧ください!
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友利新がおすすめしない健康法1)風邪を引いた時に風邪薬を飲む
「え?!風邪の時に風邪薬を飲まなかったら、一体なにするの?!」と思った方はきっと沢山いらっしゃると思います。
友利新先生によると、実は風邪を治す薬というのは実際には存在しないそうです。
じゃあ風邪薬って何?という話なんですが、実は風邪薬のパッケージには「総合間冒薬」と記載されてあるとおり、風邪薬とは鼻水がでる、熱がでている、喉が痛いなどの風邪の諸症状に対して効果を発揮する薬なのだそうです。
つまり、風邪薬は風邪自体は治せませんが、風邪をひいたことによっておこる症状をただ止めているだけということになります。
よって、風邪薬を飲めば風邪が早く治るということはないのだとか。
そんな理由から、友利新先生は風邪を早く治したいという理由で風邪薬を飲むという行為は間違っており、おすすめできないそうです。
ただし、不快な風邪の症状を改善するために風邪薬を飲むのはありとのことです。
風邪をすぐに治せる処理は現時点ではなく、体力が低下して免疫力も落ちている時にゆっくり休むのが一番効果的だとおっしゃっていました。
僕達の風邪を治していたのは、結局僕ら自身の自然治癒力だったってことね
友利新がおすすめしない健康法2)風邪の時に抗生物質を飲む
上記の健康法1)と同様、結構衝撃的な情報なのですが、友利新先生によると、そもそも風邪はウイルス性の病気なので、細菌性の病気に効く抗生物質の投与は風邪を治す効果がないのだそうです。
みなさんは、ウイルスと細菌が異なるものであることをご存じでしたか?
ウイルスと聞いて、大抵の方々が思い浮かぶのが近年大流行したコロナだと思うのですが、そのコロナに対して抗生剤は投与していたケースはあまり聞かなかったと思います。
実は、
*ウイルスは抗ウイルス剤で退治するもの
*細菌は抗生物質で殺すもの
なのだそうです。
ただし、感染後に2次的に何か別の最近感染を起こして抗生剤を投与することはあると言います。
例えば、風邪の後に(特に子供は)中耳炎になりやすく、細菌の増殖が起こりがちなので、そういった際には抗生剤は効果があるそうです。
そういった理由から、友利新先生は風邪ひいたから、もしくは風邪を早く治したいから抗生剤を飲む行為というのはおすすめできないそうです。
抗生剤を濫用すると耐性菌(抗生剤が効かない細菌)が流行ってしまうことになったり、腸内細菌を殺してしまうせいで下痢になったりする可能性もあるので、むやみに服用することには不利益の方が多いそうです。
私の子供が風邪でお医者様から抗生剤をもらった時、確かに中耳炎になっているとも言われたわ
友利新がおすすめしない健康法3)白湯を飲む
最近空前の白湯ブームにも、友利新先生は疑問を投げかけています。
白湯(温かいお湯ではなく、一度沸騰させた水を冷ましたもの)を飲むと体が良くなるとか肌に良い等、様々な噂が流れている今日この頃ですが、友利新先生にとって、水を沸騰させその水を少し冷まして飲むことによってなにか美容効果があるという説は疑わしいと言います。
温かい液体(お茶でも良し)を体内に入れることで、胃の裏側の大動脈を温め、そのおかげで体全体がポカポカになったり、冷え性の症状を軽減させる効果は確かにあるそうです。
しかし、お湯ではなく「白湯」を飲むことで水分補給や体を温めること以外でなにか美容や健康に良い効果を得られるというのは科学的に考えにくいそうです。
ただし、趣味の一環で鉄瓶で水を沸かして鉄分を摂取するというのはアリかもしれないとか。
意識高い系インフルエンサーがやってるイメージだけど、結局ただのお湯でもいいのね
友利新がおすすめしない健康法4)1日3食食べる
この提唱は糖尿病や腎機能の病気を持っている方など、医師から1日3食食べるアドバイスを受けていない普通の健康な方に対するものだそうです。
友利新先生によると、1日3食食べる習慣は今まで常識でしたが、最近では1日3食は体に負担なのではという説が出てきているそうです。
1日3食を食べるデメリットとして、
*カロリー過多になる
*食べ物の摂取を1日を通して継続することで胃腸が働き過ぎる
ことが挙げられるそうです。
とはいえ、友利新先生は絶食をすすめているわけではなく、食べすぎないことが大事なので、「何時だからご飯を食べる」というルールに従って食べる習慣よりも、「お腹が空いたらご飯を食べる」という習慣を友利新先生は実践しており、他の多くの医師もきっとそうであろうとおっしゃっていました。
確かに毎日デスクワークばかりの我々に3食は食べすぎかも
友利新がおすすめしない健康法5)食品で化粧品を作る
ココナッツオイルを肌に塗ったり、卵やはちみつなどでフェイスパックを手作りするなど、昨今では様々な食品を使って作る化粧品の情報が世の中に溢れています。
しかし、友利新先生によると、基本的に医師(特に皮膚科医)はそういったことは絶対にしないそうです。
その理由は、食品はなにかしらアレルギーを引き起こすことがあるからだそうです。
例えば卵、牛乳や小麦パックをしても、それがアレルギーの原因になることがあるといいます(これを経皮感作と呼ぶそうです)。
皮膚は体の一番外側で体を守っているので、アレルギーを起こしやすく、特に肌に炎症が起こっている状態でそういうったものを浴び続けると逆にアレルギーになることもあるのだとか。
食品と化粧品は全然違う
ということをしっかり覚えておいて欲しい、と友利新先生は言います。
市販のはちみつやオリーブオイルいりの石鹸やクレンジングオイルは、きちんと精製されたはちみつやオリーブオイルを使用しています。
皮膚に安全性をきちっと担保された食品の原料で製造されているものは特に問題はないが、食品そのままでの使用はNGということです。
食べられるからって肌にも塗れるわけではないのね
まとめ
今回は、友利新先生が解説する視聴者におすすめできない間違った健康法5つをまとめてみました。
世の中で当たり前のように流通している健康に関する情報は、すべて鵜呑みにしてはいけないんだという教訓が得られたのではないでしょうか。
インターネットが普及した今、様々な情報が氾濫していますが、友利新先生のように医師という立場からはっきりと違うものは違うと発信してくださるのはとてもありがたいことですし、ためになりますね。
それでは今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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